- Kie Kawagoe
後出しじゃんけん
ポストを覗くと特別定額給付金のお知らせと印刷された封筒が入っていた。
友人らと情報交換をしていて、なんだか送られてくるのが遅いなと思っていたところだったが、封筒に「郵送での申請にご協力ください。」とプリントされているのを見て、この文言を入れた封筒を作るのに若干、時間を取ったのかと思う。正しい後出しじゃんけんである。
マスクは未だに届かず、それはもうかなりどうでもいい出来事になっている。布マスクが複数枚あるので事足りている。
宣言解除の後の生活は、元に戻ったところもあるし、変わったところもある。食事処では消毒に加えて検温するところが出てきた。計っていただいた方がありがたい。マスクをつけている人はちゃんと習慣がついた人だと思う。一方で外して闊歩している人もいる。それはもうその人の信条みたいなものだろうから、こっちが気を回すだけ無駄である。
一番、変わったところと言えば写真のゼミがオンラインに切り替わっていってることだ。正直に言うと安心している。途絶える訳では無いので、距離はあるのかもしれないが続けることが出来る。もっと白状すると今まで忙しい合間を縫って通っていたことに疲れも感じていた。自分で選んでいたのだから、自業自得だったのだけど、でも色々な事に疲れていた。
今、生活が新旧入り乱れている最中なので、ちょっとバランスを取るのに四苦八苦している。私は人の気配に引き摺られやすく、様々な出来事が一気にやってくるとバランスが取れなくなる。だから、一方でも固定してもらうと、なんというのかとても安堵する。